タトゥーを入れるきっかけは人それぞれです。特に満足いく仕上がりのタトゥーを自慢に思って生活している方はたくさんおられるでしょう。
一方、若いころであればファッションとして通っていたタトゥーも、年齢とともにそれが生活に支障をきたすことがあります。それにともなって、除去したいと考える方がおられるのも事実です。
現在、医療機関で行うことができるタトゥー除去の中で、最もポピュラーなのがレーザー治療であるといわれています。
ところが、一般的なレーザーが対応することができるのは限られた色彩のタトゥーのみです。多色使いのタトゥーの場合では、ピコレーザーという特殊なレーザーでないと、なかなか除去することができません。
一般的なタトゥー除去法
それではまず、タトゥー除去の種類について見ていきましょう。
切開法
タトゥー部分の皮膚をメスで切り取り、端同士を縫い合わせる方法です。この治療では、タトゥーそのものを切り取ってしまうため、皮膚上にタトゥーが残ることはありません。
ですが、切り取ることができるタトゥーの大きさには限界があるため、広範囲に及ぶタトゥーの場合では、数回に分割して切除が行われます。
剥削法(アブレーション)
特殊なレーザーで、タトゥーを削り取っていく方法です。この治療は、成功すれば美しい仕上がりを期待することができますが、非常に難易度が高い治療方法であるため、熟練した医師でなければ治療そのものが難しいといわれています。
ただし、広範囲を一度に処理することができるというメリットを持っていますので、この治療でのタトゥー除去をお望みの方は、信頼のおける美容外科医を探し出すところから始めてみましょう。
レーザー治療
最もポピュラーなタトゥー除去治療です。しかし、一般的なレーザーの場合、黒、濃紺など、色素が暗い場合しか対応することができません。
これは、レーザーが黒色に反応する性質を持っているためで、明るい色彩のタトゥーの場合ではレーザーの反応が弱いため、ピコレーザーによる治療が必要となります。
そして、タトゥーの色素が皮膚の深い部分まで入り込んでしまっている場合、何度も治療を重ねる必要があり、完全に除去することが難しい場合もあるでしょう。
カラータトゥーならピコレーザーで!
ピコレーザーとは、ピコ秒(1兆分の1秒)という、非常に速い速度でレーザーを照射することができるレーザー治療器です。このレーザー治療器は、カラータトゥーにも対応しており、高い確率でタトゥーを目立たないレベルにまで薄くすることができるというメリットを持っています。
また、一般的なレーザー治療器の約2分の1程度の期間で治療を終了させることができるというメリットにも注目です。
ただし、治療費は一般的なレーザー治療よりもやや高めに設定されていますので、この方法によるタトゥー除去をお考えの方は、とりあえずカウンセリングを受けてみて、費用や効果について、医師に直接確認してみるといいでしょう。
なかなか決心がつかない方はこの方法で!
タトゥー除去となると、それなりの費用も期間も必要になります。そして、費用その他のことを考えると、なかなか治療を受ける決心がつかないという方もいらっしゃることでしょう。
そのような方は、ひとまずシールでタトゥーを隠してみてはいかがでしょうか?現在では、近づいて確認しないと気がつかないほど高性能な、タトゥー隠し用のシールが販売されています。
このようなシールは通販で購入することができますので、とりあえずのタトゥー隠し用として、上手に活用してみましょう。
おわりに
入れるときは簡単、ところが、除去するとなるとあらゆる面で大変な思いをするのがタトゥーです。今回は、3種類のタトゥー除去法をご紹介してきましたが、どの治療法であってもダウンタイムが必要であり、費用も全般的に高額な設定となっています。
タトゥー除去は、じっくりと腰を落ち着けて取り組まなければならない治療ですので、まずはシール、決心がついたら治療というプロセスを踏んで、ゆっくりと治療を行ってみてはいかがでしょうか。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任