マスクを外したらほうれい線が・・・
長く続いたマスク生活で、マスクの下の老化が進行したと感じる方からのご相談が増えています。
中でも
マスクを外すとほうれい線が悪化したように感じる…
マスクを外して顔をまじまじと見たら、ほうれい線がくっきりと…
というお声をよく耳にします。
では、本当にマスクが原因でほうれい線が深刻化したのでしょうか?
答えはYESともNOとも言えます。
今回は、マスクの下の気になるほうれい線についてお話します。
マスク生活とほうれい線
マスク生活が直接的にほうれい線の原因になるか否か?
答えはNOです。
医学的な観点からマスクでほうれい線が濃くなるというエビデンスはありません。
しかし、マスク着用の長期化で肌荒れや肌乾燥が悪化し、肌老化が進み、結果ほうれい線が深刻化したというケースは少なくありません。
また、どうせマスクで隠れてしまうからという意識が働き、スキンケアに手を抜いてしまったという方もいることでしょう。
そして、マスク生活とほうれい線の因果関係を語る時、外すことができないワードが「表情筋」です。
表情筋の衰えでほうれい線が深刻化
老化の代名詞と言われている「ほうれい線」ですが、主な原因は、活性化酸素の増加による細胞の老化です。
活性化酸素は、加齢・紫外線・ストレス・喫煙・運動不足・睡眠不足などにより増加します。すると皮膚細胞が酸化し、肌の土台となる真皮層でコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンが減少していき、結果、肌のハリ・弾力・潤いが失われて、ほうれい線に代表される「シワ」が発生するのです。
特に、ほうれい線は、顔の筋肉である「表情筋」の衰えが大きく関係しており、加齢による表情筋の衰えで頬や口角が徐々に下がっていく過程で形成されていきます。
表情筋は年を重ねるにつれ衰えていくものですが、良く表情筋を動かす人と動かさない人では、その衰え方に差が出てきます。
マスクをしているということで、見えないからと油断し、口周りに対する緊張感がなくなり、表情筋を動かさなくなってしまった。これが習慣化したことが、ほうれい線の進行を早めてしまった大きな原因であると考えられます。
ほうれい線を改善する美容医療
一度できてしまうと、なかなかセルフケアだけでは改善が難しいほうれい線ですが、美容医療には、ほうれい線を改善できる様々な施術があります。
1 肌のハリや弾力を回復させる美肌治療
減少しているコラーゲンやヒアルロン酸などの成分の生成を促す治療を施し、肌のハリや弾力を回復させることは、ほうれい線を浅くする根本治療に直結します。
当院ではレーザー照射によって肌の深層部(真皮層)に熱を発生させ深部に働きかけることによりエラスチンやコラーゲンを産生しお肌のタルミを改善し肌のハリやツヤを出す治療「メディオリフト」や、高濃度トリクロロ酢酸TCAを真皮深層まで浸透させ繊維芽細胞増殖因子を活性化させ新しいコラーゲンの生成を促す「バイオリバイタライジングピーリング」治療などをおすすめしています。
シワができにくいハリと弾力のある美肌作りは、将来のほうれい線予防としても有効です。
2 周辺のたるみをリフトアップする
周辺のたるみをリフトアップさせることで、ほうれい線を目立たなくすることができます。
当院では「皮膚を切らない・縫わない」小顔リフト治療を行っています。小顔リフトは、外科的手術ではなく、時間の経過とともに体内に吸収される特殊な糸を皮膚の下に挿入し、皮下組織に引っかけることで、顔のたるみをリフトアップするたるみ改善治療です。
フェイスラインのたるみを引き上げることで、ほうれい線やマリオネットラインが目立たなくなります。
3 肌の内側からボリュームアップする
ほうれい線のミゾを埋めて、目立たなくする治療も有効です。
ヒアルロン酸注入治療は、人体に安全なヒアルロン酸製剤をほうれい線の部分に注入することで、肌の内側からボリュームアップしてシワのミゾを平らにすることができます。
注入後すぐに効果が実感できるので人気の治療法です。
これらのほうれい線治療は単体でも効果はありますが、いくつかの治療を組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
当院ではカウンセリングにて、患者様の肌状態をしっかりと見極め、最も効果が望める治療法をご提案いたします。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 福岡大学医学部医学科卒業
- 社会保険田川病院
- 福岡大学病院形成外科・美容外科
- 岡山中央クリニック院長就任