ワキ汗の悩み
夏が近づくと気温の上昇と共に気になるのはワキ汗のお悩みです。
ワキに汗ジミができて人目が気になる
ワキ汗の臭いが周囲に不快感を与えているのではないかと心配
ワキ汗パッドやタオルが手放せない
ワキ汗で1日何度も着替えをするので面倒
このようなワキ汗のお悩みに心当たりはありませんか?
ワキの下は汗腺が多く、緊張やストレスなどの精神的な刺激と、気候や運動による温熱刺激の両方で発汗が促進されるため、汗を多くかきやすい部位です。
夏場になるとワキ汗の量が増える方は、単に「汗っかき」という可能性が高いのですが、もし季節を問わず日常生活で困るほどのワキ汗が出るようでしたら、ワキの下の多汗症「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」を疑ったほうがよいかもしれません。
日常生活で困るほどの汗は「多汗症」かも
人間の身体は、体温の上がり過ぎを防ぐため、汗をかいて熱を発散させることで調整しています。また一方で、精神的な緊張やストレスによって汗をかくこともあります。
体質で汗をかきやすいという人はいますが、ワキ汗で人目が気になるなど、日常生活で困るほど汗が出る場合は「多汗症」という病気の可能性があります。
多汗症の症状が現れやすいのは、手のひらや足の裏、ワキの下、額など、汗腺が密集している部位です。ワキの下の多汗症は「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」と呼ばれています。
自分はただの汗っかきなのか?
それとも多汗症なのか?
その判断は実は難しくはありません。
どんな時に、何をきっかけに汗をかくかによって、ただの汗っかきなのか、それとも多汗症なのかのおおよその判断をすることは可能です。
汗っかきと多汗症の特徴
汗っかきの特徴と多汗症の特徴をそれぞれ比較してみると、その違いが見えてきます。ご自身の症状と重ねてチェックしてみてください。
《汗っかきの特徴》
・運動や食事をきっかけに汗が出る。
・緊張やストレスなど、精神的要因は汗をかくきっかけにはならない。
・気温が上がる季節になると汗の量が増える。
・汗が出る場所は全身からで、局所的ではない。
《多汗症の特徴》
・汗をかくきっかけは運動や食事に限らない。
・季節に関係なく1年中汗をかく。(寒くても汗をかく)
・緊張やストレスなど精神的要因が汗をかくタイミングに密接に関係している。
・全身から汗をかく人もいれば、局所的に(手のひらやワキなど)汗をかく人もいる。
このように、汗っかきの人は何かの行動に伴い体温調節のために汗をかき、一方、多汗症の人は行動が伴わない時も(体温調整の必要がない時でも)全身または特定の部位から多量の汗をかくという特徴があるのです。
多汗症の種類と原因
多汗症は全身性多汗症と局所性多汗症の2種類に分類されます。
全身性多汗症は全身に多量の汗をかきます。
更年期障害やホルモンバランスの乱れが原因であることが多く、特に女性は月経や妊娠、更年期をきっかけにホルモンバランスを崩すため該当する方が多いようです。
ほかにも全身性多汗症には重大な疾患が隠れている場合もあるので注意が必要です。
何が原因の症状かを見極めることが、隠れた病気を早期に発見するためには重要です。
場合によっては専門の医療機関を早急に受診しましょう。
<全身性多汗症に隠れている疾患>
結核・生殖器障害・バセドー病・褐色細胞腫糖尿病・糖尿病・末端肥大症・急性リウマチなど
そして、多汗症の患者さんのうち大多数を占めるのが局所性多汗症です。
手の平、ワキの下、足の裏、頭部、顔面など、身体の一部位にのみ多量の汗をかくのが特徴です。
自律神経の乱れや精神的ストレスが主な原因とされています。
ストレスや緊張や不安を感じると交感神経が優位になるため、沢山の汗をかいてしまうと考えられています。
メスを使わない多汗症治療
当院では、症状や状態に合わせた多汗症治療・ワキガ治療を各種ご用意しております。
汗止め注射
筋弛緩作用がある薬液を、注射でワキの下から注入する治療です。
比較的安価な費用でできて、治療時間が短く、ダウンタイムがほとんどないため手軽に受けていただけます。
治療後3日後あたりから効果が現れますが、効果の持続期間は数カ月と短いため、気になる季節の前に、又は年に2~3度の治療をおすすめしています。
切らないワキガ多汗症治療ビューホット
ビューホットはメスを使わずに照射針を汗腺の深さまで刺入し、高周波を皮膚内のエクリン腺・アポクリン腺に照射する治療法です。
エクリン腺・アポクリン腺を抑制することで、多汗症やワキガの症状を改善します。
短時間の施術で、ダウンタイムもほとんどなく、手術による傷跡が残る心配もありません。
一日でカウンセリングから治療まで完了し、日帰りが可能なので、遠方からの患者様も多くいらっしゃいます。
症状の度合いによって治療回数は変わりますが、ほとんどの方が1回の治療で効果を実感することができます。
多汗症のお悩み、ワキガのお悩みを改善したいとお考えの方はぜひ当院へご相談ください。
当院のワキガ治療・多汗症治療はこちら→
もっと知りたい!
続けてお読みください
↓無料カウンセリングのご予約はこちらから↓
<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任