ご存じの通り方もおられると思いますが、体毛は男性ホルモン、髪は女性ホルモンの影響を受けて成長するものです。そして、もともと体内の女性ホルモン量が多い女性は、男性よりも薄毛になりにくいと考えられています。
ですが、加齢や紫外線の影響を強く受けてしまった場合は、そうともいえません。女性であっても薄毛になってしまうことはあり、これらによって引き起こされる女性の薄毛は「FAGA」と呼ばれています。
男性型脱毛症であるAGAという言葉は見聞きしたことがあっても、FAGAとなるとご存じない方もおられるでしょう。それでは、AGAとFAGAの違い、そして、FAGAに効果的であるといわれているHARGという治療法をご紹介します。
AGAとFAGAの違いについて
AGAは、男性型脱毛症と呼ばれる薄毛の状態です。年齢を問わず症状が現れるものであり、若年では若年性脱毛症、中高年以降では、壮年性脱毛症として分類されています。
AGAはさまざまな形で症状が現れ、頭頂部が薄くなるタイプ、額の生え際が薄くなるタイプ、これらが同時に起こるタイプに大別されており、それぞれに適した治療を施さなければなりません。
では、FAGAとはどのような状態を指すのでしょうか?
女性に起こるFAGAは、女性男性型脱毛症と呼ばれ、男性のAGAが部分的に薄毛になるのに対し、髪全体が薄くなるという特徴を持っています。ひまん性脱毛症という言葉を見聞きしたことがあるかもしれませんが、これがまさに、典型的なFAGAの状態です。
FAGAはAGAと同様、自然治癒することがありませんので、薄毛が気になる方は、医療機関で専門的な治療を受けてみることをおすすめします。
FAGAに効くHARGとは?
HARGとは、成長因子と各種ビタミン、育毛有効成分などがブレンドされた薬液を、注射によって頭皮から皮下に送り込む治療法です。このほかにも、FAGAはパントガールなどの内服薬で治療する方法がありますが、内服薬の場合では、体質によってなかなか効果が現れないことも考えられます。
ですが、HARGであれば、薄毛改善効果を期待することができる薬液を、ダイレクトに毛根部分に送り届けることができますので、内服薬よりも高い薄毛改善効果を期待することが可能です。
HARGはこのような方におすすめです!
では、HARGはどのような方に向いている治療法なのでしょうか?
薄毛がどんどん進行している方
「なんだか最近、抜け毛が増えた気がする」「確実に髪の毛が薄くなっている」という方におすすめの治療法です。薄毛がどんどん進行しているということは、ホルモンバランスの崩れに加え、頭皮の栄養状態が悪いことを意味しています。
つまり、今すぐに薄毛の進行を食い止めたい方に向いているのがHARGです。FAGAは急速に症状が進行することはありませんが、早めに手を打っておかないと、気がついたときには地肌がスケスケの状態になってしまいますよ。
育毛剤では効果を実感することができなかった方
市販の育毛剤によるケアで発毛・育毛効果を実感することができなかった方、あるいは育毛剤で頭皮にトラブルが発生してしまったという方にはHARGがおすすめです。
HARGに使用される成長因子はヒト型タンパク質ですので、副作用などの心配はまずありません。ただし、その他の配合成分については各医療機関によって異なる場合がありますので、この部分についてはカウンセリングで確認しておくといいでしょう。
おわりに
「髪は女の命」という言葉があるように、女性の場合でも薄毛は気になるものです。薄毛が起こると実年齢よりも老けて見られてしまうこともあり、損をしてしまうことは間違いありません。
「この薄毛って、もしかするとFAGA!?」と不安になった方は、とりあえず美容外科クリニックなどの医療機関でカウンセリングを受けてみてください。もしFAGAであれば、HARGも視野に入れて、本格的な薄毛治療を開始してみてはいかがでしょうか。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 福岡大学医学部医学科卒業
- 社会保険田川病院
- 福岡大学病院形成外科・美容外科
- 岡山中央クリニック院長就任