脱毛後に毛穴がなくなったという話を、見聞きしたことがある方は多いのではないでしょうか。毛穴レスという言葉がずいぶん前から囁かれるようになり、毛穴レス化粧水、毛穴レスファンデーションなど、毛穴を目立たなくさせる効果を謳った化粧品も数多く販売されています。
このことからも、目立たない毛穴を望む女性がいかに大勢存在しているのか、うかがい知ることができますね。
では、脱毛を受けると毛穴がなくなるというのは本当の話なのでしょうか?この話の出所は、いったいどこなのでしょうか?脱毛と毛穴の関係についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
毛穴ってなに?どんな役割があるの?
それではまず、毛穴が果たしている役割について確認してみましょう。毛穴からは、汗と皮脂が分泌されており、汗は体内の温度調節を行うために分泌され、皮脂は表皮の皮脂膜形成を目的として分泌されます。
つまり、本当に毛穴がなくなってしまったら、体温調節ができなくなったり、皮脂分泌が行われなくなってしまう恐れがあるということです。
脱毛で毛穴が目立たなくなる理由
では、脱毛で毛穴がなくなるということは起こり得ることなのでしょうか?
これは、まずあり得ません。脱毛して毛穴がなくなったと感じる方がいるのは、以下の理由によるものと考えられます。
毛穴の開きが目立たなくなる
カミソリやシェーバーでムダ毛処理をすると、その場は綺麗にムダ毛がなくなります。しかし、毛穴が小さくなることはないため、毛穴がなくなったと感じることはありません。
それどころか、カミソリやシェーバーによるムダ毛処理は表皮の角質層を削り取ってしまうことも考えられ、一時的にバリアが破壊された状態になることがあります。こうなると、肌荒れや乾燥肌などによって、逆に毛穴が目立ってしまうことがあるでしょう。
一方で、フラッシュ脱毛や医療レーザー脱毛によるムダ毛処理の場合、その場でムダ毛がなくなることはありませんが、お肌に大きな負担がかかることなく、数週間で自然にムダ毛が抜けて行きます。つまり、毛穴への負担が少ない状態で脱毛が起こるため、自然に毛穴が目立たない状態になるということです。
お肌の状態が整う
フラッシュやレーザーを照射すると、その直後のお肌が熱を持ったり軽い炎症が起こったりすることはあります。しかし、それは数日~1週間程度で落ち着くのが一般的です。
そして、数週間後から脱毛が始まることになり、それと同時に自己処理回数が減ります。その結果、今まで自己処理によって受けたいたお肌のダメージが軽減されることで、お肌の状態が整っていき、毛穴が目立ちにくい状態になることがあるでしょう。
これらを考え合せるのであれば、”脱毛で毛穴がなくなった”のではなく、”脱毛で毛穴が目立たなくなった”という表現が正しいということになります。
脱毛するならこの方法で!
脱毛すると毛穴が目立たない状態になる可能性があるということがわかりましたね。では、実際に脱毛を受けるのであれば、フラッシュとレーザーのどちらを選ぶべきなのでしょうか?
まず、フラッシュ脱毛は減毛処理、レーザー脱毛は永久脱毛に分類されていますので、長期に及ぶ脱毛効果を期待するのであれば、レーザー脱毛ということになります。また、レーザー脱毛はフラッシュ脱毛の約2分の1回程度の施術で脱毛を完了させることができるのがメリットです。
レーザー脱毛は美容外科クリニックで受けることができますので、ご興味のある方は美容外科クリニックでカウンセリングを受けてみることをぜひ検討してみてくださいね。
おわりに
毛穴がなくなるということは、残念ながらあり得ません。脱毛で毛穴がなくなるという話の出所は明らかではないですが、脱毛を受けた方の中に、脱毛後に本当に脱毛がなくなったように感じる方がいて、それがいつの間にか”脱毛で毛穴がなくなる”という言葉として広まってしまった可能性が考えられます。
一方、脱毛すれば、毛穴が目立たなくなる可能性は十分に考えられますので、脱毛で毛穴の状態を整えてみたいという方は、ひとまず美容外科クリニックに相談し、レーザー脱毛を検討してみましょう。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任