帝王切開によるお産
帝王切開は、何らかの事情で経膣分娩ができないと判断された時に、切開による開腹で赤ちゃんを取り出す分娩方法です。
近年、出産の高齢化が進み、帝王切開による出産は増加傾向にあります。
帝王切開による出産でどうしても避けることができないのが、切開したときの「傷跡」が残ってしまうという問題です。
出産後しばらく経ってからその傷の存在に悩まれるようになる方が多くいらっしゃいます。
帝王切開の傷跡の種類
帝王切開は、大きく分けて縦切開と横切開に分かれます。それぞれにメリットデメリットがあり、何を優先するかによって選択されます。
横切開
デリケートゾーンに近い下腹部のシワに合わせて横に切開するため、傷がシワに馴染みやすく、かつ下着に隠れるため目立ちにくいというメリットがあります。またケロイド化することも少ないため、あらかじめ帝王切開を予定している「予定帝王切開」の場合、多くの方が横切開を選択されるようです。ただ、赤ちゃんの取り上げに時間を要するため、術後の痛みは比較的強いと言われています。
縦切開
腹腔内がよく見えるため、赤ちゃんを素早く取り出すことができます。そのため分娩の途中から急遽行う「緊急帝王切開」の時に選択されます。術後の痛みは比較的少ないと言われていますが、傷跡がおヘソから縦に残るため、位置的に目立ちやすいという点や、傷跡がケロイド化(傷跡が赤く盛り上った状態)しやすいといった点がデメリットとしてあげられます。
帝王切開の傷跡ケア
帝王切開による傷跡の中でも目立ってしまうのが、ケロイド(傷跡が赤く盛り上った傷)や肥厚性瘢痕(赤くミミズ腫れのように盛り上がって目立つ傷)といった傷です。
これらができる要因は元々の体質と物理的刺激にあると言われています。体質は予防できませんが、物理的刺激を軽減することが予防につながりますので、できる範囲で実践してみましょう。
具体的には、傷跡専用のテープを用いて、皮膚が引っ張られる刺激を抑制するという方法です。この方法は傷口が完全に閉じて抜糸した後に行うものですので、医師に相談してみましょう。
日常の動作で力を入れたときにも下腹部の皮膚や筋肉が引っ張られますので、術後半年ぐらいの間はなるべく腹部に負担がかかるような動きは避けるようにしましょう。
また紫外線の刺激も傷跡が黒ずむ原因となりますので、術後しばらくは紫外線を浴びないよう注意が必要です。
帝王切開の傷跡は治療できます
術後1年が過ぎても傷跡が目立って気になるようでしたら、専門医に相談しましょう。ケロイドや肥厚性瘢痕は、治療によって目立たなくすることができます。
当院ではレーザー治療・ケナコルト注射治療などをご用意しており、患者様の傷跡の状態に応じて最も適した治療法を選択することを重要視しております。
また、当院では、帝王切開の傷跡以外にも
根性焼きの痕、各種手術後の傷跡、リストカット痕、ピアスの穴を目立たなくする修正などにも対応した治療をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任