タトゥーを入れたときは嬉しいものですよね。一方で、タトゥーがあるせいでいろいろな制約を受ける、気軽に入れたけれどパブリックスペースへの立ち入りを断られた、結婚や就職に悪影響が及んでしまった…とお悩みの方もおられるのではないでしょうか。
このように、タトゥーはさまざまな問題が後から発生してしまうことがあります。しかし、タトゥーは入れるのは簡単でも、消すのは非常に難しいものです。
そこで今回は、タトゥーの除去に効果的とされるレーザー機器について、あらゆる角度から解説してみます。
タトゥー除去に用いられるレーザーの種類
タトゥー除去には、主として以下のレーザー治療器が用いられます。
QスイッチYAGレーザー
タトゥー部分に対し、瞬間的に高出力のレーザーを照射するレーザー治療器です。このレーザー治療器には、短時間で照射を行うことができ、タトゥーに含まれているほとんどの色素に対応することができるという点にあります。
一方で、タトゥーの色素によっては多くの施術回数を必要とし、完全に消すことができない場合もあるので注意してください。
カラータトゥーは除去が難しい？
レーザー治療で完全にタトゥーを消すことができないのであれば、ほかの治療法のほうがいいのでは？と思ってしまうことでしょう。
例えば、他の切除法や剥削法、皮膚意匠法などが挙げられますが、治療後に傷跡が残る可能性があります。そのため、できるかぎりキレイな肌でいたいという方には、あまりおすすめできません。
でも、大丈夫です。以下のレーザー治療器であれば、高い確率でカラータトゥーを除去することができます。
ピコレーザー
ピコ秒(1兆分の1秒)という恐るべきスピードで照射することができる、ピコレーザー治療器です。
このレーザー治療器は、上記のレーザー治療機よりも短い期間で治療を完了させることができるほか、除去が難しいカラータトゥーであっても、ほとんど目立たないレベルにまで除去することができるでしょう。
治療途中でもタトゥーを隠せる方法
レーザーによるタトゥー除去治療は、1回で完了させることが難しいと考えられています。そして、治療途中では中途半端にタトゥーが残った状態になっていますので、タトゥー隠し用のシールを上手に活用してみましょう。
タトゥー隠し用のシールは、近づいてしっかりと確認しないとわかりませんので、急場しのぎが必要になったときのために用意しておくと便利です。
おわりに
治療痕が残る心配がほとんどないタトゥー除去治療なら、レーザー治療に勝るものはありません。
とはいえ、タトゥーの種類によっては従来のレーザー治療器では対応しきれないことも考えられます。多色使いのカラフルなタトゥーや、明るい色素が多いタトゥーの除去をご希望の方は、今回ご紹介したピコレーザーの取り扱いがある、美容外科クリニックでの治療を検討してみるといいでしょう。
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＜この記事の監修ドクター＞
橋本晃典 医師
（日本形成外科学会正会員）
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任
