アトピー性皮膚炎や毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)などの皮膚疾患があると、レーザー脱毛を受けられるのか不安になりますよね。脱毛サロンでは、このような皮膚疾患があると施術を断られることが多く、それは症状の悪化などの際に対応することが難しいという理由によるものです。
では、美容外科クリニックのレーザー脱毛ではどうなのでしょうか?
今回は毛孔性苔癬にスポットを当てて、毛孔性苔癬とはどのような皮膚疾患なのか、この皮膚疾患がある場合、美容外科クリニックではどのように対応するのかということについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
毛孔性苔癬とは?なんでできるの?
毛孔性苔癬は毛孔性核化症と呼ばれることがある皮膚疾患です。毛穴自体が硬くなっているところへ古くなって剥がれた角質が詰まり、表皮にブツブツとしたできものができます。
では、毛孔性苔癬はなにが原因で起こるのでしょうか?この皮膚疾患は遺伝の影響を受けて起こることがあるといわれていますが、残念ながら、原因についてははっきりと解明されていません。
毛孔性苔癬は10代~30代までの比較的若い年代の方に多く見られ、二の腕、お尻太ももの内側、背中に現れやすいという特徴があり、悪化すると痒みが生じることもあります。
また、10代の頃に症状が現れても、成人以降に自然治癒する例も少なくはありません。しかし、放置していたがために慢性化してしまう例もあります。
では、この皮膚疾患がある場合、レーザー脱毛を受けることができるのでしょうか?
毛孔性苔癬でも医療脱毛なら大丈夫!
結論からお話ししますと、毛孔性苔癬の症状が現れていてもレーザー脱毛を受けることか可能です。それは、レーザー脱毛には、毛孔性苔癬の改善効果も期待できるとされているからです。
美容外科クリニックでは以下のレーザー脱毛機の取り扱いがあり、との種類であっても毛孔性苔癬部分に照射することができます。
アレキサンドライトレーザー
ムダ毛の黒い色素への反応が強いレーザーで、太くて色素か濃いムダ毛の脱毛に向いています。そして、脱毛と同時に美肌効果も期待することができるのがメリットです。
しかし、黒く日焼けしたお肌に反応してしまう可能性がありますので、日焼けした肌の場合、照射が難しいというデメリットがあります。
ダイオードレーザー
アレキサンドライトレーザーよりも長い波長を持ったレーザーで、日焼け肌でも照射が可能というメリットがあります。また、産毛などの脱毛にも効果を発揮するレーザー機器です。
近年では、蓄熱式を採用したダイオードレーザー脱毛機が登場しており、従来の毛根組織に照射する施術ではなくバルジ領域という部分に照射する施術となっています。お肌への刺激や施術中の痛みを軽減しながら脱毛を行うことができるのが特徴です。
YAGレーザー
3種類のレーザーの中で最も長い波長を持ったレーザーで、毛根が深い部分にあるムダ毛であっても綺麗に脱毛することができるのがメリットです。
近年では、ダイオードレーザーでは蓄熱式のメディオスターNeXT PRO、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの機能を搭載したアポジーエリートなどの新型機種を導入した美容外科クリニックが増えてきています。
これらの機種は1回あたりの施術時間が短いため、毛孔性苔癬をなるべく刺激せずにレーザー脱毛を受けたい方は、取扱のある美容外科クリニックでの脱毛を検討するといいでしょう。
カウンセリングを受けてみよう!
レーザー脱毛を受ける前には必ずカウンセリングを受けて、レーザーがお肌の状態に対応できるかどうかという部分について、医師の見解を確認しなくてはなりません。
一方、毛孔性苔癬であってもレーザー脱毛を受けることはできます。むしろ、レーザー脱毛を受ければ、毛孔性苔癬が改善する可能性もあるので、ぜひ一度美容外科クリニックでカウンセリングを受けてみることを検討しましょう。
おわりに
美容外科クリニックでは、毛孔性苔癬の状態によってはレーザー脱毛と同時に毛孔性苔癬に特化した治療も受けることができます。
この部分こそ、サロンなどにはない美容外科クリニックの大きなメリットです。まずは美容外科クリニックでカウンセリングを受けて、レーザー脱毛や毛孔性苔癬の治療について、尋ねてみてはいかがでしょうか。
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<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任