びまん性脱毛症
薄毛で悩んでいるのは男性だけではありません。
特に、中年期以降の女性によくみられる脱毛症「びまん性脱毛症」で悩んでいる方は沢山いらっしゃいます。
今回は、女性の脱毛症の中で、もっとも多い脱毛症と言われている
「びまん性脱毛症」について解説します。
びまん性脱毛症とは?
びまん性脱毛症の主な特徴は、男性の脱毛症のように部分的(額から・頭頂部から)に薄毛が進行するのではなく、頭全体の毛髪がぼんやりと徐々に薄くなるという進行の仕方です。
そのため、発症の初期段階で気づくことが難しく、気になり始めた頃には、だいぶ症状が進行してしまっているケースが多くあります。
また、自分で頭全体を上から見るという機会はあまりないため、家族や知人の指摘で、髪が薄くなっているということを知るケースも少なくありません。
個人差はありますが、症状は次のように段階を踏んで進行していきます。
1 髪が細くなりコシやハリが失われる
2 分け目が目立つようになる
3 頭頂部のボリュームがなくなる
4 地肌が透けて見えるようになる
びまん性脱毛症の原因
「びまん性脱毛症」の原因は一つには特定できず、多くの要因が複雑に絡み合って症状を引き起こすと考えられています。
【女性ホルモンの減少】
女性は中年期で閉経を迎えると、女性ホルモンが急激に減少します。すると男性ホルモンが優位となり、脱毛しやすい環境が作られてしまいます。
【血管の老化・血流の悪化】
加齢に伴う血管の老化、血流の悪化により毛根に栄養が行き届かなくなり、頭皮の健康状態が悪化すると、脱毛が進行しやすい状態になります。
【ストレス】
人間の身体は過度のストレスによって自律神経バランスが崩れると、血行不良を起こし、本来毛髪に必要な栄養まで頭皮に届かなくなります。その結果、脱毛が進行してしまいます。
【食生活の乱れ】
偏った食生活や、過度なダイエットによる栄養不足は「びまん性脱毛症」の原因になります。必要であるはずの栄養を制限することは、毛髪に必要な栄養も足りない状態であるということです。また、油っぽい食事を好む傾向がある人も注意が必要です。特に動物性脂肪の多い食品は、血液の質を低下させ、頭皮の血行不良の原因になります。
【間違ったヘアケア】
毎日の間違ったヘアケアが頭皮の健康状態を悪化させる場合もあります。洗浄力の強過ぎるシャンプーは頭皮の乾燥を促進するのでNGです。またシャンプーやトリートメントのすすぎ残しは、頭皮トラブルの原因になりますので、しっかりとすすぎましょう。
びまん性脱毛症の進行を抑えるには
「びまん性脱毛症」は先ほど挙げたような原因を取り除き、生活環境を整えることで症状が改善することがあります。
1 食生活の見直し
2 ヘアケアの見直し
3 ストレスの緩和対策
4 適度な運動や入浴で血流を高める
5 喫煙の習慣がある人は、禁煙する
6 質のよい睡眠を十分確保する
「びまん性脱毛症」はこういった、地道な日常生活の改善で進行を抑えることが期待できます。
このような対策をしても、なかなか効果が感じられない場合や、すでに「びまん性脱毛症」が進行していて治療を希望される方は、医療クリニックでの薄毛治療をおすすめします。
薄毛治療で一番重要なのは早期での治療開始です。
薄毛がさらに進行する前に、ぜひ専門医のいる当院へご相談ください。
当院では一人ひとりに合わせた女性の薄毛治療を行なっています。
まずは無料カウンセリングへ!
もっと知りたい!
続けてお読みください
↓無料カウンセリングのご予約はこちらから↓
<この記事の監修ドクター>
橋本晃典 医師
(日本形成外科学会正会員)
経歴
- 2019年3月福岡大学医学部医学科卒業
- 2020年4月社会保険田川病院
- 2022年4月福岡大学病院形成外科・美容外科
- 2024年1月岡山中央クリニック院長就任